敦賀2の廃炉に抵抗する原電 悪魔に魅入られる原発

No.603 敦賀2の廃炉に抵抗する原電 悪魔に魅入られる原発

 原子力規制委員会が原電敦賀2号機の直下に活断層があると判断した。これにより、敦賀2号炉は廃炉になるという。
 
 だが、原電は納得しない。裁判に訴えてでも再稼働を目指すと言っている。原発専業の原電では、敦賀1号機の閉鎖も老朽化で待ったなしだ。敦賀2号を失うと、この敦賀発電所は閉鎖である。東海発電所も地元の了解が得られず、再稼働の目処が立たない。つまり、原電は会社存亡の危機に立たされている。それだけに規制委員会、さらには世論と対決姿勢なのだろう。

 一方原発の再稼働を熱心にプロモートする産経新聞は、2号機の閉鎖で3000人の雇用が失われると書いている。

地震の巣の上の原発。火山エリアの中の原発。そんなことを冷静に考えると、かつての地震でできた断層の上の原発など、あってはならないものだった。半世紀も前の話になるのだろうが、そういう立地に原発建設を申請した方も方だが、許可をした方も方だ。そもそもが誤っていた。

 原発が大事故を起こすと、どうなるか。我々はチェルノブィリ、福島でその状況をつぶさに見ている。福島の被害は拡大中と言ってもよい。我々はと言うより、人類は大規模な原発事故を収束させる力を持たない。いったん大事故を起こせば3000人の雇用どころではなくなる。福島は2年経っても10数万の人が難民化したままだ。産経新聞は比較の対象を誤っている。しかも、閉鎖後の新しい産業による雇用を考えていない。

 原電に至っては何を思い違いしているのだろうかと考えてしまう。大事故を起こせば、多くの犠牲者と難民を出しかねない。広範な汚染地は不毛の土地になる。しかも敦賀の場合、琵琶湖が汚染されれば大阪市民の生活も一瞬にして奪うと言われる。そういう土地で、危険が指摘されたにもかかわらず、自社の存続と利益を追求しようとする。言葉を替えるなら、自社の生き残りのためには、どれだけの人が犠牲になっても構わない、ということ。よくこんなに恐ろしいことが言えるものだと思う。

 その点は浜岡も同じ。日本の真中心地にサイトを構えていて、あくまでも再稼働を目指す。そこは東南海地震の震源域というにもかかわらずだ。

 福島で大事故を起こした東京電力は巨額の賠償を税金に頼りながら、その形を維持している。東電を破産処理しなかったことで、原電ほか電力各社がこんな態度に出ているのだろうか。それなら今からでも東電を破産処理させるべきだろう。

 会社の利益と存続のためには何百万人の犠牲も厭わない、これでは電力の経営者は悪魔と言われてもし方があるまい。もっと大局的な判断ができないものだろうか。もっとも、経営者の後ろに何だかちらつくものがあるが、その正体はしかとは見えない。

 時代なのか、経営に自制と倫理観が完璧まで欠落してしまった観がある。単純な利益至上主義、人間使い捨てが横行する。社会に敵対する企業などありえない。いや、こういう企業を許している国の存続も危うい。(2013-5-16)




東京原発 [DVD]
GPミュージアムソフト

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 東京原発 [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

原発問題に「無関心」なあなたへ
京都太秦しぜんむら
「原発のこと」は「私達のこと」 心に響く32メッセージ 各界の著名人32人がそれぞれの言葉で、今あな

楽天市場 by 原発問題に「無関心」なあなたへ の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • レイバン メガネ

    Excerpt: 敦賀2の廃炉に抵抗する原電 悪魔に魅入られる原発 環境カウンセラーNK生の環境オピニオン帳/ウェブリブログ Weblog: レイバン メガネ racked: 2013-07-05 19:25
  • エアマックス 95

    Excerpt: 敦賀2の廃炉に抵抗する原電 悪魔に魅入られる原発 環境カウンセラーNK生の環境オピニオン帳/ウェブリブログ Weblog: エアマックス 95 racked: 2013-07-10 00:17