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zoom RSS 脱原発への道筋 全国の原発を一社に集め、選別の上、危険なものから専門会社で解体処理せよ

<<   作成日時 : 2012/07/12 01:22   >>

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No.546 脱原発への道筋 全国の原発を一社に集め、選別の上、危険なものから専門会社で解体処理せよ

超党派の国会議員で作る「原発ゼロの会」が全国の原発を危険で即廃炉にすべきもの24基と残りの26基の危険度ランキングを発表した。分類やランキングも今後変りうるとの但し書きつきだ(注1)。

 故高木仁三郎氏が1975年に創設した原子力資料情報室は運転年数30年以上の原発に対して、老朽化度を3つの指標から判断する案を発表した。3つの指標とは経年数、年平均の事故数、圧力容器の放射劣化度である。それによると、3項目とも当てはまるものは美浜1,2号機、高浜1号機、大飯2号機になるようだ(注2)。

 2つの評価は重ならないところもあるので、重複を除いて調整すると27基が即座に停止対象になる。それでも残った原発の中には、立地内や近傍に断層があって大地震では影響が避けられないと言われているものもあるから、それらも止める群に入れると、もう残るものはいくらもない。世界の地震の巣とされる日本では原発の適地はないのだ。

脱原発にいたる行程を考えてみた。第1は今電力10社が持っている原発を原発専門の新会社を作ってそこに集めることだ。第2は新会社で即廃炉にするもの、休止にするもの、当面稼働させるものに仕分けすることである。全原発即時廃止が電力需給から当面ムリと言うことなら、比較的問題が少なさそうなもの5基程度を選んで、期間限定で動かせばいいだろう。第3段階は廃炉にしたものは解体の専門会社に移し、そこで処分するということになる。

現在の原発の集約については菅前総理が公社という案を出しているそうだが、それに近いか。

 廃炉の解体は電力10社が協同で廃炉専門の別会社を作るのが早道だと思われる。使用済み燃料再処理会社と同じ仕組みだ。廃炉を決めたモノからその会社に引き渡していく。その方が解体のノウハウも蓄積され、安全で効率もよさそう。大事故を起こした東電の4基の始末はこれは別枠である。だが41基も解体するのはどれだけの年月がかかるだろう?放射能がついたがれきの処分はどうするのだろう?

危険とされる原発を廃炉にしようとすると廃炉積立金が不足している原発が多いそうだ。設置から30年超の老朽原発の17基のうち14基が廃炉積立金がショートしているとのことである(注3)。不具合が多く稼働率が悪いものほど積立金が足らないと言うから、何とも皮肉だ。積立不足状態で廃炉となると経営への影響が大きいらしい(注4)が、積立金不足には電力会社のサボタージュもあるのではないか?

 実はこの話はよく分らない。積立金はプールして廃炉が必要な原発に当てていけばいいだけのことではないか。一度には解体できないのだから,解体作業が始まるまでに積み立ててもいいだろう。法の改定が必要なら改定すればいい。特別立法でもいいだろう。危険な原子炉から廃棄することを決めれば、自ずと道が開けそうな話だ。国が廃炉への支援金をある程度負担するのも仕方がないかもしれない。

 とにかく今の制度なら、電力会社は再稼働に躍起になる。東電も同じだ。その結果、欠陥原子炉や危険な原子炉もあれこれ言いつくろって動かそうとするだろう。国が脱原発に取り組むなら、特別法を作り、電力会社が原発稼働にこだわらないような仕組みを作るべきだ。本当はこれを野田総理に期待したのだが、彼は期待とは180度違った方向へ走ってしまった。ここは「原発ゼロの会」の超党派議員に頑張って頂きたいところである。(2012-7-12)

 注1.2012-6-29 東京新聞、毎日新聞ほか
詳細は「 河野太郎ブログ ごまめの歯ぎしり」が分かりやすい http://www.taro.org/2012/07/post-1231.php
 注2.2012-6-18 東京新聞 原発老朽化判定に3指標
(資料室としての発表資料には現在ないので、共同代表の個人の案か検討中のものと見られる)
 注3.2012-6-29 東京新聞 稼働30年超の原発17基廃炉積立金14基不足
注4.2012-7-9 日経新聞 電力改革は止められない http://mxt.nikkei.com/?4_4718_333693_1




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
廃炉処理の技術は国として総力あげて取り組む体制が望ましいと思います。
電力会社にはまかせられません。
悪人正機
2012/07/13 09:10
それにしても1基始末するのに何年かかるのだろうか。作業者の被ばくをどこまで抑えることができるのだろうか?
NK
2012/07/13 23:01

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