検察審査会“小沢氏起訴相当”に思う4 見つめているのはただ小さな“犯罪” 広い視野を欠く

No.436 検察審査会“小沢氏起訴相当”に思う4 

見つめているのはただ小さな“犯罪” 広い視野を欠く


 民主党政権の発足にタイミングを合わせるような小鳩捜査。関係者の逮捕や起訴なども選挙日程とも微妙に関係した。そのために検察の政治意図が話題になった。検察はもちろんそれを認めることはない。

 歴史にイフはないと言われるが、もし検察の捜査が小沢氏だけだったなら、鳩山政権はもっとのびのびと仕事をしただろうと思うと非常に残念である。‘もし’ついでに言うと捜査が小沢氏に及ばなかったら、小沢政権になっていたかも知れない。

 小鳩の捜査では検察は起訴を見送った。鳩山前総理については政治資金規正法違反も脱税もはっきりしていたが、検察は不起訴とした。時の総理大臣を訴追するためには、憲法の壁があったということか。それとも別な理由があったのか、そこは明らかではない。検察審査会も不起訴を支持した。

 小沢氏に対しての捜査は執拗だった。検察は第1件目での小沢起訴に失敗すると第2件目に取りかかり、それも空振りになると第3件目着手をほのめかしていた。

 捜査の過程で、現職の国会議員の元秘書を小沢氏の政治資金の帳簿の記載が不正確だとして逮捕した。新人国会議員で初舞台の直前逮捕だった。この逮捕は検察にとっては小沢城攻めの突破口にするためのものだったのだろうが、検察にはその議員を国会に送った有権者のこと、その議員の国会初デビューなどは眼中になかった。この議員は起訴された。逮捕が必要だったのかとの議論も出た。

 小沢氏への捜査の見立ては巨額贈賄または裏献金のようだったが、それは立証できず、残った容疑は記帳の不正確さ、それを小沢氏が知っていたかだけになった。第一回目の検察審査会は、これを理由に起訴相当とした。第二回目の審査会は、これに新たな理由を加えて起訴相当とした。一回目と2回目につながりがなくなり、しかも2回目の内容は、検察が断念した本筋の捜査が不十分としているため、捜査を振り出しに戻せといっているところがある。小沢氏はこの審査の無効を訴える行政訴訟を起こした。

 政権党の元党首で、総理大臣候補ともなるような有力な政治家を微罪で訴追することが正しいことかどうか。誰にとって何の利益があるのか。

 民主党の代表選で、総理を短期にコロコロ変えるのは日本の恥、とのキャンペーンが説得力を持った。それなら、日本を代表する政治家を重箱の隅の隅をつついて罪に陥れようとするようなことが、日本の恥ではないのか、その視点はなかった。

 小沢氏について検察が不起訴にし、第一回目の検察審査会が起訴相当の議決を出した後に、彼は現職の総理・党代表と総理のイスを争うことになった。メディアが一斉に騒ぎ立てた。第二次の検察審査会で起訴相当になれば彼は刑事被告人、そんな人物を首相に選んでいいのかと。検察審査会で問われている具体的な容疑については語られることはなかった。

 事務所の消しゴム一つ私用に持ち帰っても窃盗だろう。だが、これで刑事訴追をするメリットはない。訴追のデメリットの方が多い。小沢氏の容疑はこれに近い。

 検察審査会に持ち込まれた小沢ケース、微細な部分だけを見つめて犯罪だと騒いでいるように見えてならない。国会議員でしかも総理大臣にもなるような人について、大騒ぎをして罪を問うような内容なのか、疑問を禁じない。(続く) (2010-10-15)




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