環境カウンセラーNK生の環境オピニオン帳

アクセスカウンタ

zoom RSS 何もかも偽装、偽装  これが美しい日本の文化?

<<   作成日時 : 2007/01/18 00:29   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

No.94 何もかも偽装、偽装  これが美しい日本の文化?

 マンションの耐震偽装事件。最初に見つかった姉葉元建築士のケースは、彼が何もかも被って業界を救ったのではないかと見られるフシがある。救われたのは関係行政機関、業界、検察だ。この偽装が明るみに出て以降の調査で、かなりの数のマンションに耐震強度不足のものがあることが明らかになった。実際は施工段階での手抜き、不良工事、図面無視などもあろうから、設計段階で強度が不足しているような建物は、最終的には非常に脆いものになっていると考えられる。きちんと設計されていても、工事の不良等を加味すれば、強度不足の建物は相当数になるに違いない。この偽装は何も建築に限らない。建て前と本音を使い分ける日本の文化に根ざすのか、国の骨幹にも及ぶ。偽装、偽装の社会である。国民には絶望と無力感が広がる。

*******

 姉葉元建築士のマンションホテルの耐震偽装は被告の単独犯行、他の関係者はすべて彼の被害者だという構図で、事件の幕引きになって、昨年末被告に実刑判決が下ったが、年が明けて被告が上告した。

 だが、この事件、被告に国会での偽証がなかったら、耐震強度偽装自体、違法行為に問えたかどうか危なかったというコメントもある。建築強度の計算手法が色々あって、単に鉄筋量だけで強度を判断できないということが分かってきたからだ。強度不足と見られるマンションはその後いくつか指摘されている。年末には国交省が、抜き取り調査の結果7%程度のマンションに強度不足がありそうだ、と発表したが、詳細は一切伏せられている。強度不足に関わったとされる姉葉被告以外の建築士の刑事責任は問われていない。

 姉葉被告の国会での偽証、客観性を立証しにくい強度計算方式などで、事件全体の構図が崩れたように見えるが、果たしてそうか。被告は自分ですべてを被ることで業界を救ったのではないかとの疑問が残る。救われたのは業界だけではなく、行政、検察もである。だから、この事件を契機に建築業界の体質は全く変っていない、と見ていいだろう。きわどい設計、粗雑な工事、ずさんな図面審査、検査などはなくなるべくもない。

 年末の国交省の調査結果も、あくまで設計の話で、工事が設計通りにできていたということではない。粗雑な設計では工事も粗雑になる。これはどこでも同じだ。現場で作業者には以心伝心。図面一枚で設計者の意気は伝わる。となると設計段階で強度不足になっているような建物は、工事でも手抜きがあったり、設計を無視して造ったりで、最終的な強度は言われているよりもはるかに低いものであることが考えられる。

 見かけだけ立派なマンション、耐震強度は偽装、工事は偽装の積み木細工。前内閣のタウンミィーティング、中央・地方の官僚がスクラムを組んで民主主義の偽装、施主が知らなかったはずはない。我が国の民主主義もどうやら偽装でではないのか、ということが最近になってかなりはっきりしてきた。あれも偽装、これも偽装、国の骨格も偽装。企業が環境データを偽装するのもこの国の文化に根ざしている。救われないのは利用者であり、国民だ。何を信用していいのか分らない。

 建築法が改正される81年以前に建てられた分譲マンションに対しては、一部の自治体は強度調査に補助金をつけているが、利用は少ないとのこと(1月7日朝日新聞)。こういうマンションに住んでいる人は高齢者が多いそうである。彼らは、そっとしておいて欲しい、と思っているようだ。彼らは、もう疲れた、と言っているようでもある。日本は何もかもボロボロと言ってもいいのかもしれない。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ボーネルンドの積み木
ボーネルンドの積み木はオリジナルで、カラーも豊富。立方体パズルとしても遊ぶことが出来る 木の積み木です。 ...続きを見る
KIDS パラダイス
2007/01/18 18:34

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
何もかも偽装、偽装  これが美しい日本の文化? 環境カウンセラーNK生の環境オピニオン帳/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる