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zoom RSS 築地新市場問題から 1. それが環境の専門家?

<<   作成日時 : 2017/01/21 23:23   >>

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No.687 築地新市場問題から 1. それが環境の専門家?

豊洲の新市場の地下水から環境基準を大幅に超えるベンゼンとヒ素、検出してはならないシアンが検出され、移転問題が深刻になっています。この問題に関して、環境の専門家の発言が気になります。

 地下の汚染水を“飲んでも大丈夫だ”と言った専門家もいました。“市場では、地下水を飲むわけではないので、扱う生鮮食品に影響はない”との発言もありました。いずれも耳を疑います。彼らが環境の専門家だと?

 環境問題の原点は市民の健康な生活をどう守るかです。環境の課題には景観などもありますが、何より優先されるのは人の命であり健康です。それと不可分に安全・安心でしょう。

 身の周りに化学物質がどのくらいの数あるか?化学物質は世界的に登録される仕組みがあり、そこに登録されている数は6000万件。毎日何万件ものが新しく作られていて、増える一方です。その内、日常的に生産されているものは10万件といわれています。私たちは大量の化学物質に囲まれて暮らしています。

 それらの化学物質で、健康に対する安全性が分かっているものはごくわずかです。それも一度にどの程度の量、体に取り入れれば何かの症状が出るとか、死に至るというデータ(急性毒性)です。少量ずつ長期に取入れたらどうなるか、他の化学物質と一緒に摂取した場合はどうなるかはほとんどというよりも、まったく分かっていないし、分かりようがないのが現実です。

 それでも化学物質にはごく微量の摂取や曝露でも人体に影響を及ぼすものがあることや、影響の程度の個人差が大きいこと、また影響は人の一生の中の摂取時期と関係があることも分かってきています。

 ごく微量で影響する物質としては環境ホルモン(内分泌攪乱物質)が上げられますが、同様な発見は今後も続くことが考えられます。化学物質の影響の個体差の典型はハウスシック症候群です。人の一生の中では胎児期に接した化学物質の影響が強く、子供のさまざまな障害と深く関わっている、さらには成人後のいろんな病気との関わりもあることが遺伝子研究から明らかになっています。それも非常に身近な化学物質の影響が大きいのではないかと考えられています。そんなことから、世界的に大規模な疫学調査が始まっています。日本では10数年がかりのエコチル調査が進行中です。つまり、化学物質の人体影響は、既成の科学ではとらえ切れていない疑いが強いと言うことです。

 そんな中で、豊洲の汚染水を掬って飲んでも大丈、とかベンゼンのその程度の濃度なら大丈夫、などとどうして言えるのか、小生には分かりません。特に後者は市場で働く人への視点を欠いているように見え、怒りを覚えます。

現実や政治に迎合して、環境の安全値を自ら切り下げたり、環境の守備範囲を狭めたりするような環境学者には強い違和感を禁じ得ません。(2017-1ー21))

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