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<<   作成日時 : 2016/10/02 13:13   >>

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No.683 決定づけられた日本の農業のカタストロフィ  ブレーキ最後のチャンス

昔、田だったところに背の高い葦などが茂っている、そんな光景はもうまったく珍しいものではなくなった。温室が倉庫に化したのはまだいい方で、温室中が雑草で埋め尽くされていることも少なくない。また、古道具屋の店先には、大小さまざまな農業機械が並べられるようになった。

 政府はこの国会でTPPの批准を強行採決をしてでも図るつもりだと伝えられている。TPPの最大の推進役だったアメリカの状況はよくわからない。オバマは成立させてレガシィにしたそうだし、後継の大統領候補はTPP反対を旗印にしている。それでも次期大統領がクリントンになれば、彼女は今の主張を取り下げるとも言われている。安倍首相は、大統領選挙戦のさなか、クリントンに会ってTPPの件について“話し合い”をした。その感触を得た上での強行採決構えだ。

 TPPに関しては、このBlogでも再三取り上げてきたことだが、実質、日本の主権を米国に献上する、あるいは売り払うことにほかならない。平成の不平等条約どころではない。この協定にはまったく賛成できない。

 TPPが仮に成立するなら、日本の産業も、生活全般も、文化もすべて変わってしまうだろう。なにせ、TPPによる拘束は、憲法を超えているからだ。

 TPPで大きく影響を受けるものに日本の農業がある。農業へのTPPの影響はすでに始まっている、そこは意外に意識されていない。

 TPPに話が出たときから、農家は農業を自分の代で見切り始めた。こんなに夢の持てないばかりでなく、不安な仕事を子供や孫に継がせるわけにはいかないと。

 農業は機械化が進んだが、それでも基本は自然相手の仕事。季節や天気の変化を敏感に読み取り、遅滞なく作業を切り替えていく、その直感と経験に根ざした業であることは、古来から変わることはない。風土に合った農業が育ってきた。風土を肌で感じ、行動につなげていくためには時間を要する。マニュアルではできない。

 農業は、都会で定年退職になった人がUターンしてやればいいと言った総理大臣もいた。現総理大臣は、農業を製造業と同じように見ている。彼の農業観は、耕作を指揮するリーダーがいて、その指示の下に黙々と働く作業者がいればいい、そういうもののように見える。いずれの指導者も農業の本質を理解しているとは思えない。

 農家の子供が農業を継ぐかどうかはおおよそ10才頃までには決まる。彼らが実際に農業を継ぐのは18才とか20才を超えてからだ。10年前後助走期間があるが、この期間が大事なのだ。そこは芸事の跡取りなどの養成過程を見ても明らかだ。幼児から仕事の空気、不文律、直感、技を身につけていくのだ。

 TPPの話が出る前から、農業では暮らしていけないと、農家の子息は跡取りを拒否し始めていた。TPP交渉が具体化してからは親が諦めた。投資も機械の更新も止め、機材や道具類の整理を始めた。つまり、日本の農業は後継者を完全に失い、カタストロフが始まっているのだ。 

 農業を考える上で、TPP以外にも重要なことがある。それは地球温暖化の進行。温暖化が進んで、大きな自然災害が増えてきたことに加え、地域に合った農作物がなくなりかけていることも重大だ。一例を挙げるなら、温暖化により、リンゴの適地は北海道まで拡がったと言われる。逆にこれまでの適地が適地でなくなる、この現象も顕在化してきている。従来の農業のノウハウが通じない時代に入りかけているともいえる。

 安倍政権はTPPに批准に熱心、地球温暖化への取り組みにはアゲンストだ。日本の農業は彼の手で完全に息の根を止められかけている。この政権にブレーキをかけることができるかの重要国会が始まっている。(2016-10-2)

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