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zoom RSS 核燃料サイクルを放棄せよ

<<   作成日時 : 2016/09/21 23:46   >>

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No.682 核燃料サイクルを放棄せよ

 高速増殖炉もんじゅはようやく廃炉にする方向になった。

 もんじゅが完成して22年。これまでに投じられた金額は1.2兆円。福島の事故を経て、強化された安全基準をクリアするためには少なくとも5800億円の工費と10年がかかる。見積もりだから実際は倍くらいの費用になるだろう。現在、もんじゅは冷却材のナトリウムが固まらないように約200度で循環させている。その費用が1日5000万円、年間で200億円の維持費がかかっている。

 もんじゅに関しては、これに関係したエンジニアもオペレーターもすでに引退していて、技術的な細かなことが分からなくなっていると言われる。運転のノウハウも失われ、メンテの要も分かる人がいない。それが、規制委員会がたびたび指摘する整備漏れに繋がっているらしい。整備がいい加減になるのは、士気の問題も大きいが。

 廃炉は当然のこと。余りに遅すぎた。

 政府はもんじゅは廃炉にするが、核燃サイクルは堅持すると言っている。だが、この際、この思想を放棄すべきだ。 

 増殖炉は核燃料サイクルのかなめだ。原発の使用済み燃料を再処理して増殖炉の燃料にすれば、プルトニウムが増える。資源のない我が国が資源を増やすことができる、夢の技術だと言われてきた。だが、これは本当のことか。

 残念なことにそんなに簡単に増えない。元の燃料の倍の量を得るためには長い年月がかかるのだ。プルトニウム量を2倍にするためには炉の稼働率が70%なら65年。冷却の時間が必要だから、使えるようになるには80-90年先だ。増殖炉の寿命が40年なら2代でゲットできる話である。これは物理原理であり、もんじゅであろうが、後継の増殖炉であろうが変わらない。量が必要なら、増殖炉を何基も並べなければならない。

 なお高速増殖炉というから、燃料を倍にできる時間が高速と思われがちだが、この高速はそんな意味ではない。中性子の動きを減速させないから高速と言うことで紛らわしい。

 そんな長い時間かかって作られる燃料など、経済性などまったくないことは明らかである。

  増殖の神話が世間に知られるようになったら、今度は増殖炉で高レベル廃棄物を減量することができると言い出した。どんな大きさの炉でどの程度量の減容ができるか、子細は存ぜぬが、減容したと同じだけの別な廃棄物が出る可能性が高い。もちろん処理には時間がかかるし、コストも膨大なものになることは容易に想像がつく。この話の解は、今以上に核ゴミを作らないことなのだ。

 燃料再処理施設、増殖炉、それらは原発の核燃料サイクルのために必要ということではない。純粋なプルトニウムの製造、再生のための施設である。何に使うプルトニウム?政府が核燃サイクルこだわる真の理由も原発のためではない。

 核燃料サイクルの放棄、政府が聞く耳がなければ、我々が粘り強く、主張していく以外にない。

なお、もんじゅの廃炉には立地の福井県や敦賀市、周辺市が反対しているという。彼らは原発中毒の状態で、依存症脱却に向けたケアまたはプログラムが必要らしい。 ( 2016-9-21 )

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