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<<   作成日時 : 2016/03/11 11:10   >>

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No.674 見えたBWR(沸騰水型原子炉)の致命的構造欠陥 全部廃炉以外にない

 5年目の3.11を前に、高浜3,4号機の運転差し止め仮処分命令が大津地裁から出た。裁判所の言う理由はストーンと胸にくる。

 大飯3,4号機の再稼働停止を認めた14年の福井地裁の判決も原発の本質に迫る画期的なものだったが、地裁レベルではこうした住民の安全・安心にそった判決が出るようになった。どこか漆黒の闇の中で灯火を見た思いだ。裁判官は、判事生命をかけたと思われる。

 TVではこの5年間の復興状況に関する特集番組が続く。原発に関しては、政府によるあの手この手の報道規制が強まる中で、第一線が頑張った番組だと思いつつ見る。

 その中で、TBSが6日のSundy Morning で原発事故・5年目の今を特集していたが、はっとさせられた。BWRの構造欠陥が指摘されていたからだ。

 溶融した燃料と炉心構造物がどんなプロセスで圧力容器から漏れ出したかについて、(財)エネルギー総合技術研究所の内藤政則氏がシミュレーションを5年間繰返して突き止めたことを紹介していた。

 それによると、炉心が2500℃にもなって燃料と炉心構造物は溶けて、圧力容器底にいったん貯まったが、今度は容器底の計装管部分を溶かして、その穴から格納器底に落下した。BWRは圧力容器の底部から制御棒の出し入れをする。そのために炉底は制御棒の数と複数の計装管の穴があいた形になっている。制御棒は駆動装置に繋がっていることもあって、棒が通る穴周辺の構造は多少複雑だ。計装用の管の周辺はそれに比べると単純。TVなので詳しい話はなかったが、計装管の脆弱性をつかれる形で、バリアが破られて溶融物が流出したという。

 これが意味することは重大である。圧力容器の構造欠陥を指摘したに等しい。底部の構造はBWRでは全部同じだ。BWRで炉心溶融事故が起きたら、圧力容器は意味をなさなくなるということを語っている。しかも、あの部分は補修ができるとは思えない。

 こんな構造欠陥がある炉は、即、廃炉にする以外はない。
 
 内藤氏の研究は電力各社と規制委員会でどのように評価されているのだろうか? 彼が所属している研究所は経産省との関係が深そうだが、原子力ムラからはたぶん外野。あのムラは外部の意見には徹底して耳を塞ぐから、今回もそうか。

 この番組の主なコメンテーターは元原子力委員長代理の鈴木達治郎氏、東京都市大涌井雅之氏だったが、彼らはこの件については何も言わなかった。

 彼らのコメントで気がついたことを書き加えておこう。

 鈴木氏は原子力の信頼の確立について何回か強調した。だが、原発の本質から来るものとして、信頼の確立は不可能だ。原発は嘘に嘘を重ねることでしか推進できない。それが半世紀の歴史であり、今も続いていることだ。

 涌井氏は事故始末をバックキャスティング手法で計画を立ててやれと言っていた。これもやりようがない。デブリを取り出すことも、プラント解体することも、さらには解体した後の放射能を帯びたり、放射化された金属廃棄物の始末も、その方法を含めてすべては手探りで、これからである。あるいは出たところ勝負なのだ。
 筆者は、福島の1-4号機は、汚染水に目処がついたら、そのまま石棺にするのがベストだと考えている。触れば触るほど作業者の被ばくと汚染ゴミが増えるだけだ。

 改めて思う。核は、人の心も、健康も、命も、暮らしも、環境も、組織も、何もかも破壊していくものだと。

BWRの再稼働はあってはならない。なお、高浜はPWRである。 (2016-3-11)

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